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AIでホームページ制作はどう変わる?制作依頼の前に知っておきたいウェブサイトのこれから

ここ1、2年ほどのAIの進化は目ざましいものがあり、ホームページ制作の分野でも、これまでの常識が大きく変わりつつあります。近年では、適切な指示さえ出せばものの数十分で魅力的なホームページが作れるほどになりました。

中には「AIを使えば、ホームページ制作はもっと安く、早くできるのでは?」「自作すれば、わざわざ制作会社に依頼する必要はないのでは?」と感じている方もいるかもしれません。
 
しかし、AIに任せておけば、本当に自社の目的に合った「理想的なホームページ」が完成するのでしょうか?
 
この記事では、AIによってホームページ制作がどのように変わるのか、そしてこれからのホームページのあり方はどう変わっていくのかについて「顔が見える街のホームページ制作会社」として10年以上活動してきた、ズコーデザインなりの視点で解説したいと思います。

制作会社に依頼する側の方の視点でわかりやすいようにまとめましたので、ぜひ参考にしてみてください。

AIでホームページ制作は何が変わるのか

AIを使うとあっという間にホームページが完成するイメージですが、実際の現場ではホームページはさまざまな工程を経て完成します。その中には、私たちが実際に生成AIを活用してみて「たしかにこの工程はAIによって大きく効率化できそう」と感じるものもあります。

ズコーデザインでは、ホームページを作るとき基本的に次のような流れで作業を行います。
 
1.見積もり依頼
2.サイトマップ作成
3.受注
4.ヒアリング
5.掲載する文章や写真の検討
6.ワイヤーフレーム作成
7.デザイン
8.コーディング
9.テストサイト提出
10.情報入力、ブラッシュアップ
11.納品
12.公開

これらの工程の中で、特にAIを活用しやすいなと感じているのは「ワイヤーフレーム作成〜コーディング」のあたりです。それぞれを具体的にみていきましょう。

ワイヤーフレームの制作

ワイヤーフレームとは、ページのどこに見出し、文章、写真、ボタンなどを配置するかを整理したホームページの設計図のようなものです。見た目の枠だけでなく、ページの構成や役割など、ホームページ全体の設計を決めるものです。ワイヤーフレームの制作はAIによってかなり効率化の余地が大きい部分と言えます。

①初稿完成までの時間が大幅に短くなった
サイトの規模などにもよりますが、従来、ワイヤーフレームの作成には、大体3日〜1週間ほどかかっていましたが、AIを活用することで、今では半日〜3日ほどで仕上げられるようになってきています。初稿が早くなることで、フィードバックも早くなり、反復してブラッシュアップができるようになりました。お客様のイメージをより早い形で具現化できる、という点がAIを使う大きなメリットだと感じています。

②「デザイン」「コーディング」といった次の工程への橋渡しがスムーズになった
ワイヤーフレームから、次の工程である「デザイン」「コーディング」の橋渡しがスムーズになったのも大きな変化です。

「ここはお客様が自分で更新できるようにする箇所」「ここはボタン部品」「ここはブランドカラーを使う」といった、後のデザインやコーディングの工程で必要になる情報まで設計図の中に組み込んでおくことで、ワイヤーフレームからデザインデータ、デザインデータからコーディング、それぞれのたたき台がスムーズに作成できるようになり、手戻りも起きにくくなりました。

コーディング

ホームページ制作におけるコーディングとは、主にHTMLなどの言語を用いて、デザインデータを元に実際にブラウザで表示されるホームページとして組み立てる作業のことです。この工程は、AIによって作業効率が大きく向上する部分のひとつといえるでしょう。

「ボタン」「見出し」「お知らせ一覧」「施工事例の並び」などのパーツをあらかじめ用意しておくことで、AIがコードのたたき台を短時間で作成できます。制作会社が使っているコードの書き方のルール(クラスの命名規則など)やフォルダ構成をあらかじめ指示しておけば、自社の制作環境に合わせたコードを最初から生成できるため、社内規則に合わせた管理・運用も可能です。

ただし、AIが書いたコードがすべて正しいとは限りません。仕様どおりに記述できているか、改修や拡張がしやすい構造になっているか、人の目で厳しく確認する必要があります。コーディングのスピードは飛躍的に上がりますが、その分、出力されたものを正しくレビューする力の必要性は高くなると言えるでしょう。

とはいえ100%の自動化は難しい

しかし、AIにすべてを任せて完全に自動化できるかというと、現実はそう簡単ではありません。

まず、20年近くWeb制作の現場に携わってきた経験から言えるのは、お客様の要望やイメージが、デザインのテンプレート通りに収まることはほとんどないということです。案件ごとの事業の特徴に合わせて、毎回少しずつ調整が必要になります。

もし100%の自動化を目指すと、AIが正確にコードを出力できるように、デザイナーがアニメーションの仕様や細かな動きまですべて明示しなければなりません。結果として、コーディングの工数は減っても、その分デザイナーの負担が増えてしまい、全体としてはかえって非効率になることがあります。

少なくとも現時点では、AI活用の目的は「すべてを自動化すること」ではなく、制作に関わるそれぞれの役割の工数を適切に再配分することです。AIで効率化できる部分はしっかり活かしつつ、人にしかできない判断や仕上げに集中できる体制を作ることが、結果としてよいホームページにつながると考えています。

AIでホームページ制作は安くなるのか

「でも、AIを使ってやることが減るなら、ホームページの制作費用は安くなるんじゃない?」と思う方もいるかもしれません。
 
たしかに、AIによって手を動かす作業を効率化できれば、その分の作業時間を抑えやすくなります。今後ホームページがよりリーズナブルに制作できるようになる可能性はあります。
 
ただし、生成AIによってホームページが誰でも簡単に安く作れるようになるかというと、現時点でそれは難しいでしょう。

ホームページのケース別に考える「制作会社に依頼する・しない」

生成AIの進化によって、ホームページ制作の技術的なハードルは確実に下がっています。

以前であれば高い技術力が必要だった表現も、AIを活用すれば比較的短時間で実現できるようになりました。制作費用が60万円でも20万円でも、見た目の仕上がりだけを見れば大きな差を感じにくくなっているのは事実です。

「それなら安い方がいい」「勉強して自作した方がいい」と思いがちですが、必ずしもそうだとは一概には言えません。大切なのは、費用だけで判断するのではなく「ホームページにどのような役割を持たせるのか」ということです。
 
判断軸 自作・簡易サービス向き 制作会社に依頼したほうがよいケース
サイトの目的 名刺代わりに会社情報を載せたい、まず公開することを優先したい 問い合わせ、採用、資料請求など、具体的な成果につなげたい
掲載する内容 会社概要、サービス紹介、問い合わせ先など、情報量が少ない 実績、スタッフ、商品、施工事例、よくある質問など、整理したい情報が多い
文章・写真の準備 文章や写真を自分たちで用意できる 何を載せるべきか、どう見せるべきかから相談したい
デザイン・ブランド 見た目に強いこだわりはなく、シンプルに整えたい 会社らしさ、信頼感、他社との違いをしっかり伝えたい
更新・運用 更新頻度が少なく、自分たちで簡単に管理したい お知らせ、実績、商品情報などを継続的に更新したい
判断が必要な部分 テンプレートに沿って作れれば十分 導線設計、CMS設計、運用方法、改善施策まで考えたい

ホームページといっても、その役割は色々です。「とりあえず会社概要がわかればよい」といった簡易的なものや、更新の頻度が低いものであれば、AIや簡易サービスを使って自作する方法も十分に選択肢になります。
 
将来的には「お知らせを追加して」「この文章を短くして」と指示するだけで、ホームページを更新できる場面も増えていくはずです。テキストや画像を少し差し替えるだけのシンプルなサイトでは、従来のCMS(管理画面からコンテンツを更新できる仕組み)を導入する必要性も少しずつ下がるかもしれません。

「いくらで作るか」より「目的」が大切

しかし、AIによって「誰でも同じ品質のホームページが作れるようになった」わけではありません。

見た目が整っているホームページは作りやすくなりましたが、その分「会社の事業目的に合わせてサイトを設計する力」や「成果が出ない時に何を見直すべきか考える力」がより一層重要になってきています。
 
ホームページは、安く作れたとしても、見た人に魅力が伝わらなかったり、問い合わせにつながらなかったりすれば、本来の役割を果たせません。「いくらで作れるか」だけでなく、「その価格で何ができて、公開後にどう活用できるか」までを考えることが大切です。

上記の表の「制作会社に依頼したほうがよいケース」に当てはまるものが多いと感じる方は、信頼できる制作会社としっかり相談しながらホームページ制作を進めていくのがおすすめです。

AI時代にホームページ制作会社は必要なのか

AIやノーコードツールが進化したことで、誰でもある程度のものを作れる時代になりました。だからこそ、「ただ作るだけ」のホームページでは価値が生まれにくくなるでしょう。それでは、これからのホームページやウェブ制作会社はどうあるべきなのでしょうか?
 
ここでは、これからのホームページのあり方と、ホームページ制作会社のあり方について考えてみましょう。

制作会社の役割は「作る」から「判断を支える」へ

技術が民主化しつつある現在、制作会社に求められるのは、単にウェブサイトを作ることだけではありません。事業の強みを整理し、人に伝わる形へ整えることがより一層大切になります。
 
AIは、整ったコードや文章、構成案を瞬時に生成することができます。しかし、それが会社の目標や課題を解決するものか、お客様に伝わりやすいか、信頼感につながるかを、見極める力が必要になるでしょう。
 
・事業の強みを整理する
・AIを使う部分と人が確認する部分を分ける
・AIの出力したものをしっかり見極める
・目標の達成につながる具体的な道筋を考える
・公開後の運用まで見据えて設計する
 
これからの制作会社には、こうした役割がより求められるようになるでしょう。
AIが使える時代だからこそ、何を作るべきかをお客様と一緒に考え、判断を支える存在としての制作会社が必要になります。

公開後の運用支援がより重要になる

ホームページは、公開して終わりではありません。
 
コンテンツを更新する、実績を追加する、よくある質問を見直す、アクセス状況を見ながら導線を改善する。こうした運用を続けることで、ホームページは少しずつ企業やブランドの信頼性を高める場所になっていきます。
 
AIによって更新作業の一部は楽になるかもしれません。しかし、何を更新するべきか、どの情報を優先するべきか、どう改善すれば問い合わせにつながるかを考えることは、人の判断が必要です。
 
だからこそ、これからのWeb制作会社には、作って終わりではなく、公開後の運用まで伴走する役割がより求められるようになるでしょう。
 
ズコーデザインでは、必要な人に、必要な形で、無理のない価格でウェブサイトを活用してもらうことを大切にしています。AIで効率化できる部分は活用しながらも、事業内容やお客様に伝えたい強みを確認し、公開後も使いやすいホームページになるように考えていきます。

依頼前に整理しておきたいこと

AIを活用した制作では、最初に伝える情報がとても大切です。
AIは、何も情報がない状態からでも文章を作ることはできます。ただし、そうすると、どうしてもあたりさわりのない、一般的な内容になりがちです。自社らしいホームページにするためには、他でもないお客様自身が「どんなホームページにしたいか」をしっかり考える必要があります。
 
・ホームページを作る目的
・特に伝えたいサービスや商品
・自社の強みや選ばれている理由
・よくある相談や問い合わせ
・今のホームページで困っていること
・参考にしたいサイト
・公開後に自分たちで更新したい内容
・公開後の運用で相談したいこと
 
うまく文章にできなくても問題ありません。箇条書きやメモのような形でも、制作会社が整理しやすくなります。中には自分たちにとっては当たり前すぎて「こんなことが強みになるの?」ということが大きな魅力につながることもあります。

小さなことでも、まずはご自身の会社について考え、どんなホームページにしたいかを制作会社と一緒に考えることが「自社の独自性が伝わるホームページ作り」の第一歩となるでしょう。

▶︎関連記事:AIで文章作成をするときの注意点とは?品質を上げるチェックポイントと使い方のコツを解説!

まとめ

今回は、AIによってホームページ制作がどのように変わるのか、これからのホームページのあり方はどう変わっていくのかについて解説しました。

・ワイヤーフレームやコーディングなど、制作の中盤工程はAIで大きく効率化できる
・ただし、100%の自動化ではなく「AIと人の役割分担」が現実的な活用法である
・費用だけでなく「ホームページにどんな役割を持たせるか」で依頼先を判断することが大切
・制作会社の価値は「作ること」から「何を作るべきかの判断を支えること」へ変わりつつある
・公開して終わりではなく、運用・改善まで伴走できるパートナー選びが重要になる

AIの活用によって、ホームページ制作は以前よりもスピーディーに進めやすくなっています。特に、ワイヤーフレーム作成からコーディングまでの工程では、AIがたたき台づくりや作業を補助してくれます。

しかし、AIを使えばすべてが自動で完成するわけではありません。何を作るべきか。誰に何を伝えるべきか。AIが出した案は自社に合っているか。公開後にどう運用していくか。こうした判断は、これからより一層厳しい目を持って人が担う必要があります。
 
「AIで安く早く作る」だけでなく「AIを使いながら、自社らしさや信頼性をどう伝えるか」を大切にしながら、長い目で少しずつホームページを育てていきましょう。その積み重ねが、成果につながるホームページの運用を可能にしてくれるはずです。
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    ズコーデザインは、京都のWEB制作会社です。ホームページの制作から、コンテンツ制作、SNS広告の運用、アクセス解析など幅広い分野でお手伝いしています。
     
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