たなか
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ズコーデザインの制作事例「京都・出張シェフ予約サイト制作」- 撮影・名刺・ロゴ制作まで含めた世界観を伝えるブランド設計

ずっこけ日記の新しい試みとして、私たちが制作したホームページの事例を紹介するシリーズを始めます。

京都のホームページ制作会社として「制作会社に依頼すると、どんなふうにウェブサイトができるのか」が伝わる連載にしていきたいと思っています。ホームページの制作依頼を検討中の方はぜひ参考にしてください。
 

今回は、京都を拠点に活動されている出張シェフ・北山匡彦様の予約サイト「北山匡彦 出張シェフの制作事例をご紹介します。

北山様は、テイクアウトできるイタリアンオードブル&弁当ケータリングのお店「SouZai屋」を経営されており、出張シェフサービスは「イタリアの星付きレストランの味をご自宅で」を掲げる、もうひとつの顔

カジュアルで親しみのあるSouZai屋とは雰囲気の異なる世界観をどのように表現するかが、今回のテーマでした。

制作の背景とお客様のご要望

北山様とズコーデザインは、8〜9年にわたってお仕事をご一緒してきた、長いお付き合いのあるお客様です。今回のご相談は「出張シェフサービスの専用サイトを作りたい」というものでした。

北山様には「単価を上げて、一組一組のお客様により丁寧に対応していきたい」というビジョンがあり、カジュアルさが魅力のSouZai屋とはあえて雰囲気を変え、高級感のあるブランドとして専用サイトを立ち上げたいというイメージを持たれていました。

それまで、出張シェフサービスの新規のお客様との接点は、主にポータルサイト(出張シェフのマッチングサービス)でしたが、運用するなかで「決まったテンプレートに情報を入力する形式のため、サービスの世界観やオリジナリティを充分に発信できない」という課題を感じていたそうです。


一方で、ポータルサイトは新しいお客様と出会える大切な窓口でもあります。そのため、新しく制作するサイトの役割は「ポータルサイトの代わり」ではなく、ポータルサイトで出会ったお客様に、次回利用時には公式サイトから直接お問い合わせ・ご予約いただける受け皿をつくることだと整理しました。


ヒアリングを経てご提案した内容

長年のお付き合いということもあり、今回はサイトの目的とおおまかなイメージをお伺いしたうえで全面的にお任せいただき、ご予算の範囲でできる限りのご提案をする形で進めました。

制作期間は約2ヶ月。企画・設計からデザイン、撮影ディレクションまで一貫して対応し、写真撮影はカメラマンと連携して行いました。

1. 高級感と「安心感」をセットで設計する

デザインは、上質なサービスや確かな品質、信頼感が伝わるよう、深い紺を基調としたトーンに、美しく盛り付けられた料理写真を組み合わせました。


サイト内に掲げた「心温まる料理」「四季の創作イタリアン」「イタリアの星付きレストランの味をご自宅で」という言葉にも、一つひとつ意図があります。

「心温まる」は北山様が料理人として大切にされてきた姿勢を、「四季の創作イタリアン」は季節ごとに変わる飽きのこないメニューを、「星付きレストラン」は確かな経歴を、「ご自宅で」はくつろげる空間で安心して本格的なイタリアンを楽しんでもらいたい、というサービスの形を端的に表しています。

一方で、高級なサービスだからこそ「結局いくらかかるのか分からない」という不安が、予約の大きなハードルになります。

そこで料金は、出張費や食材費を含めた総額の目安を明示し、「基本コース+オプション」の構成がひと目で分かることを重視しました。

さらに、「予約から当日の流れ」や「よくある質問」のページを用意し、対応エリア・食材の準備・当日の片付けなど、初めての方が気になりやすい疑問に先回りして答える構成に。

ご連絡の窓口はお問い合わせフォームとLINEの2つを用意し、予約までの導線もシンプルにしています。世界観で期待を高めるだけでなく、予約前の不安を解消する情報もあわせて用意しました

2. ターゲットを具体的に描く

設計にあたっては、「小さなお子さまやお孫さんがいて外食が難しいご家族が、ご自宅でゆっくりお祝いをしたい」という利用シーンを中心に据えました。

誕生日や記念日、ご家族のお祝いなど「誰が、どんな時に使うサービスなのか」を先に想定してから掲載する内容や構成を組み立てています。

過去の事例を紹介するページでも「お誕生日」「女子会」「家族の集まり」といった具体的なカテゴリーを使用し、閲覧した方が「自分のことだ」と感じられる構成にしています。

ターゲットを絞ると他のお客様を逃してしまいそうに思えますが、実際はむしろ逆。利用シーンが具体的なほど、「これは私のためのサービスだ」と感じてもらいやすくなります。
 

また、閲覧の8割以上がスマートフォンになると想定し、スマホでの見やすさを最優先に設計しました。これは、SouZai屋のサイトでスマホからの閲覧が8割を超えていた実測データにもとづいています。すでに運用中のサイトやウェブサービスをお持ちの場合、そのアクセスデータは新しいサイトの確かな設計材料になります。

3. コンセプトから逆算して、ロゴをご提案

出張シェフサービスには、まだロゴマークがありませんでした。

ロゴマークはブランドの「顔」となる重要な要素。特に、今回のような明確な世界観を持ったウェブサイトでは、ロゴがブランドの印象を左右する軸になります。

そこで、サイト制作とあわせてコンセプトに合わせたロゴマークをご提案しました。
ご提案では、いきなりデザインをお見せするのではなく、まず「高級感」「出張シェフ」「お家で本格イタリアン」という3つのキーワードを整理し、ブランドカラーには誠実さや清潔感を感じさせる青を選びました。

そのうえで、落ち着いた明朝体の案、スタイリッシュなゴシック体の案、オリジナリティのある筆記体の案と、方向性の異なる3つのデザインをご用意。それぞれWebサイトや名刺に載せたときの使用イメージも添えて、完成後の姿を想像しながら比べていただけるようにしました。

筆記体の案には「明朝体やゴシック体に比べると読みやすさはやや下がる」という注意点も正直に添えるなど、各案の良さと気になる点をセットでお伝えしたうえで選んでいただくのが、私たちの進め方です。

そのなかから北山様に選んでいただいたのが、家の屋根とイタリア半島のシルエットを組み合わせたロゴマークです。

「お家」で「本格イタリアン」を楽しめるというコンセプトがもっともストレートに伝わる案で、ロゴタイプには高級感のある落ち着いた明朝体を採用し、読みやすさにも配慮しました。シンプルなデザインなので、サイトだけでなく、印刷物などほかのツールにも展開しやすくなっています。
 

今回のように新しい事業のサイトを立ち上げる場合は、ロゴも同時に制作することで、世界観を統一しやすくなります。

4. 名刺は会話のきっかけになるツールに

ロゴに加え、名刺もデザインさせていただきました。出張シェフは、お客様のご自宅に伺う対面のサービスです。名刺を、連絡先を伝えるだけでなく、料理やサービスの魅力を伝えるツールとしてデザインしました

名刺には料理の写真を使用することで、名刺交換の際に自然と会話が生まれ、料理の魅力も伝わるよう配慮しています。
 

ホームページだけで完結させず、実際にお客様と顔を合わせる場面で使うツールまでデザインを揃えることで、ブランドの印象により一層の一貫性が生まれます。この名刺は、北山様にもお喜びいただけました。

制作のポイント:「写真」を最重要要素に

出張シェフのような形のない「体験」を売るサービスは、写真の質が世界観の伝わり方を大きく左右します。そこで本サイトの制作では、写真をもっとも重要な要素と位置づけて、撮影ディレクションを行いました。

撮影は、次のような流れで進めています。

  1. 必要なカットとイメージを、既存の写真素材から事前に選抜
  2. 北山様ご自身のオリジナリティを表現していただけるよう、食材やお皿の選定は北山様にお任せ
  3. テーブルクロスなどのコーディネート素材は私たちでご用意
  4. 当日は、お店の小物なども使いながらカメラマンとともに撮影

北山様は、価格帯やコンセプトが異なる3つのコースを用意されています。

コース 内容(料金は税込)
ローマ ブッフェスタイルの半ケータリング。お一人様6,600円〜
フィレンツェ 出張シェフを気軽に楽しめるコース。お一人様8,800円
ミラノ 特別な日のためのコース。お一人様15,000円〜

それぞれのコースが持つ価値が視覚的にも伝わるよう、カメラマンとライティングや構図を細かく調整し、価格帯に応じた上質さを表現しました。

テーブルコーディネートは、お料理を引き立てる彩度を抑えた寒色系のテーブルクロスをベースに、温もりを感じる麻布や木の素材を組み合わせています。カトラリーや食器の質感、北山シェフによる美しい盛り付けを最大限に活かし、「感性が織りなす上質なイタリアン」というブランドイメージを写真全体で演出しました。
撮影をプロに任せる場合でも、「何を、どんな世界観で見せたいか」を事前に共有しておくことで、サイトのデザインと調和した写真に仕上げやすくなります。

公開後の変化・お客様の声

公開から半年ほど経った頃、北山様から直接こんなご連絡をいただきました。

徐々にウェブサイトからのお問い合わせ・ご依頼も増えてきており、改めて作っていただいてよかったと実感しております

あわせて、ご両親やお友達へ贈れる「出張シェフギフトカード」を作るために、制作したロゴを使いたいというご相談もいただきました。制作したロゴは、サイトだけでなくギフトカードにも活用されています


さらに公開から約1年後には、次のようなご感想を伺いました。
 

以前はサービス内容を一から説明することが多かったのですが、ホームページをご覧になったうえでお問い合わせいただく方が増え、「このコースをお願いしたい」「このような記念日で利用したい」といった具体的なご相談が多くなり、ご予約までの流れがスムーズになっています。

ご紹介だけでなく、ホームページ経由での新規のお客様も増え、府外からのご依頼もいただくようになりました。

出張シェフという形のないサービスだからこそ、ホームページが信頼につながり、お客様との最初の接点としてとても大きな役割を果たしていると感じました。

出張シェフサイト内の事例ページは、現在も北山様ご自身で更新されています。必要な修正やご要望には、保守サポートのなかでその都度対応しています。公開して終わりではなく、お客様自身の手でサイトが育っていくのは、制作を任せていただいた私たちにとっても嬉しいことです。


この事例から学べるポイント

ホームページの制作を検討されている方に向けて、この事例のポイントを整理します。

  • ポータルサイトと自社サイトは、役割を整理することで両立が可能
  • 形のないサービスほど、写真のクオリティが信頼とブランドイメージを左右する
  • 高級感を打ち出すときは、総額の目安まで見せる透明性が安心感につながる
  • 既存サイトのアクセスデータは、新しいサイトの設計根拠として活用できる
  • ロゴや名刺デザインも一貫して行える会社に依頼すると世界観の統一やギフトカードのような公開後のブランド展開にも活用できる

まとめ

今回は、ズコーデザインの制作事例として、出張シェフ・北山匡彦様の予約サイトをご紹介しました。


8〜9年にわたるお付き合いのなかで、SouZai屋とはまた違う「もうひとつの顔」を、サイト・写真・ロゴ・名刺で一緒にかたちにできたことを、私たちもとても嬉しく思っています。同じ京都で活動する制作会社として、これからも地元のお店やサービスの魅力を、丁寧に発信するお手伝いを続けていきます。

完成したサイトは「北山匡彦 出張シェフ」から、制作の概要はホームページ制作事例からご覧いただけます。

 

サイト名 北山匡彦 出張シェフ
URL https://kitayamamasahiko.com/
設計・ディレクション 田中厚志
デザイン 梅村衣里
カメラマン 浅山紗妃

  • たなか
    たなか
    ズコーデザインは、京都のホームページ制作会社です。

    私たちは「ただ作って終わり」ではなく、お客様と直接顔を合わせ、じっくりお話ししながら進める「人の顔が見えるお付き合い」を大切にしています。サイト制作はもちろん、写真撮影のディレクションや名刺・ロゴの制作、公開後の運用サポートまで、まとめてお任せいただけます。

    これまでに手がけた事例はホームページ制作事例で公開していますので、ぜひ参考にご覧ください。「まずは話だけ聞いてみたい」というご相談も歓迎です。

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