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GA4活用術!SNS広告で反応がない時の改善方法解説

ホームページのリニューアルや広告の相談でよく聞くのが、「広告費は使っているけど、本当に効果が出ているのか分からない」という声です。特にInstagram広告のようなブロード配信型のディスプレイ広告(不特定多数の人に画像を表示させる広告)は、ターゲットに広く拡散される一方で、問い合わせや注文の増加(CV:コンバージョン)とのつながりが見えづらいことも多くあります。
 
この記事では、日々さまざまなホームページの解析ツールを見ながら試行錯誤を重ねている私たちが、SNS広告に特化してGoogleアナリティクス4(GA4)を使って効果を確認する方法とチェックポイントを解説します。

そもそも「広告の効果」とは?

広告のリンクをクリックしてホームページの訪問者が増えただけでは、効果があったとは言えません。最終的な目標は、訪問者がCV(コンバージョン)してくれることです。ただし、初回アクセスでのCVは難しいため、まずは「1分程度ページを閲覧してくれた」という時点で、ひとつの「広告の効果」と捉えて良いでしょう。
 
さらに「指名検索=会社名やサービス名での検索」が増加しているようであれば、それも広告の効果が出ているサインといえます。

ホームページのエンゲージメント時間が短い理由

Googleアナリティクスで「エンゲージメント」→「ページとスクリーン」を確認してみてください。アクセスが多い順に各ページが並び、「アクティブユーザーあたりの平均エンゲージメント時間」という項目で、ユーザーがページを閲覧している平均時間を確認できます。
 
この時間が5秒未満と短い場合、「サービスに関心のないユーザーが訪問している」か「ページの訴求が弱い」のどちらかであることが多いです。
 
まずは、「広告のターゲットエリアが適切か」を確認しましょう。Google Analyticsの「ユーザー属性」機能で、ユーザーのエリアをチェックしてください。サービスの提供地域外からのアクセスが多い場合は、広告の配信エリア設定を見直す必要があります。

エリアに問題がないのにエンゲージメントが短い場合

訪問者のエリアが適切であるにもかかわらず、エンゲージメント時間が短い場合は、以下のような理由が考えられます。
 
1.広告で見た画像や印象と、リンク先のページの内容・印象が違う
 
2.ファーストビュー(最初に目に入る部分)の画像やキャッチコピーに訴求力がない
 
3.情報が見づらい
 
このような点を見直し、内容の調整を検討してください。
 
SNS広告では、新たに撮影した写真やデザインされたバナーを使うのに対し、ホームページ側の画像が古いままというケースがよく見られます。ホームページの画像をSNS投稿と統一するだけでも、エンゲージメント時間が改善されることがあります。
 
また、スクロールせずに目に入るファーストビューに、最も伝えたい情報を明確に提示しましょう。たとえば、「具体的な数字やエビデンス」「競合他社との違い」「ユーザーの課題を解決する内容」など、説得力ある情報を写真やキャッチコピーで伝えることが大切です。

広告からの訪問者が長く滞在しているのにCVがない…

ユーザーが広告をクリックし、複数のページを回遊していて、エンゲージメント時間も短くないのに、注文が入らない…。これは広告・サイト運営者にとって非常につらい状態です。
 
とはいえ、ユーザーは他社サービスと比較検討しながら購入を決めるため、ある程度の時間がかかるのは当然です。しかし、想定される検討期間を過ぎても成果が出ない、業界的な繁忙期であるにもかかわらず予約が入らない場合は、以下の要因を疑ってみてください。

CTAが埋没・UIが複雑・フォームのハードルが高い

CTA(注文・予約ボタン)が埋もれている
情報量が多すぎて、注文や予約につながるボタンが目立たなくなっていないか確認しましょう。たとえば、キャンペーンバナーの表示で電話番号が隠れてしまっている、予約ボタンをクリックすると外部サイトに飛び、その先でさらにPR情報が表示される…など、ユーザーの行動を阻害する構造になっていないか見直してください。

UI(ユーザーインターフェース)が複雑
UIとは、ユーザーがホームページを閲覧・操作する際の画面設計やデザインのことです。最近よくあるのが、PCで更新作業を行ったまま、スマートフォン表示を確認せずに公開してしまっているケース。必ずスマホでも表示をチェックし、直感的に操作できるか確認しましょう。

問い合わせフォームのハードルが高い
「入力項目が多い」「必須項目が多すぎる」と、フォームを見ただけでユーザーが離脱してしまうことがあります。「簡単そう!」と感じられるフォーム設計を心がけましょう。
 
また、「メールアドレスって何?」というレベルのユーザーもいるため、フォームの近くにLINEや電話ボタンなど、別のコンタクト方法も設けておくと安心です。

広告費をかけるだけではもったいない!

広告に費用をかけて訪問者を呼び込んでも、配信エリアが不適切だったり、ホームページの訴求力や導線が弱かったりすれば、せっかくの広告費が無駄になってしまいます。
 
広告会社にすべて任せきりにせず、自社でもアクセス解析をしっかりと行い、ユーザーの行動データを元に広告内容やサイト構成を見直していくことが重要です。
 
難しいことのように感じるかもしれませんが、広告とアクセス解析をうまく活用することで、より多くのお客様に自社サービスの魅力を知ってもらうことができます。

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